2010年6月 Archives
レジュメには、トレンドがあります。10年前に書いていたのは、今では通用しなくなっていました。
別に構わないのですが、古い感じに見えて、効果的ではなくなっています。
英文レジュメの書き方の本やウェブサイトを参考にするのはいいですが、いつ書かれたものか確認する方がよろしいと思います。
Objectiveというのを昔は書いていました。自分のスキルが活かせる、将来性のある会社で働きたいです。といった内容です。
仕事探しをしているのは、当たり前ですので、不必要となってきたようです。
その代わりに、自分の経歴の概要としてサマリーを書きます。ソフトウェア、ウェブ開発、データベースの経験などです。
これはプログラミング言語やフレームワークやプラットフォームなどのキーワードを羅列します。
キーワードが検索に引っかからなければ、レジュメを見てもらえる可能性は非常に低くなります。
見てもらっても、合わないと思われます。
Job description というは、仕事上の責任とか担当になります。それをレジュメに書いても効果的ではありません。
レジュメをプロの人にレビューしてもらいますと、まず確実に指摘されます。
昔は普通に書いていましたが、今では他に効果的な書き方があります。
Problem, Action, Result, Summary というステップで書くのが最近では効果的とされています。
これに関しては、別の投稿で詳しく説明します。
San Jose (City)に住んでいるとかであれば、書いた方がいいですが、番地名までは書かない方がいいです。
レジュメは、あちこちに転送される可能性があります。普通でしたら、友人の自宅の住所など、人にふれ回ったりしませんよね?
仕事探しをしているから、人助けと思って、本当にあちこちに配っていただけるお友達もいます。
ありがたいことなのですが、読むのは歓迎したくない人の場合もあります。
住所はCityぐらいだけ書く方が薦められています。宛先を個人名で指定した場合には、カバーレターには書いてもいいかと思います。
プラスになることなら書いた方がいいですが、プラスにならないことは書かないほうがいいです。
希望の会社の希望の職種にすぐに採用が決まる人はいいのですが、そうでなければ、すこし幅を広げるほうがよろしいです。
職種に合わせて、効果的なレジュメの書き方が異なりますので、数種類のレジュメを使い分けるのがよくなります。
これは昔と同じです。ただし、2ページ目は読まれない可能性も高いので、1ページでまとめられたら、そのほうがいいとアドバイスもされませした。
新卒であれば、1ページで十分かもしれませんが、10年以上仕事をしていると2ページにはなると思います。
10年前には、使った覚えがありませんが、カバーレターをつけるほうがよろしいです。
レジュメはある程度、決まったフォーマットですが、カバーレターはフリーフォーマットです。
永住権保持者とか、バイリンガルとかいう情報はレジュメよりもカバーレターに書く方がいいようです。
人によって違いますので、なにがいいのかは、よくわからないところもあります。
もう少し詳しい内容は、その2で書きます。
レジュメも人生を左右する重要な書類ですので、ここに書いたことは鵜呑みにせず、自己判断、自己責任で書くのがよろしいと思います。
ありがとうございます。
レジュメ(resume: 履歴書)を送ると、プロセスが始まります。準備ができていないのに、せっかくのいい機会を棒に振ることになりかねません。
ですので、レジュメを送るのは、準備ができてからというのが鉄則です。
私もそれができていなくて、「あれは良くなかった」、というのが、片手で足りないほどありました。エジソン風に言えば、発見続きとも言えます。
一応、通常のプロセスを書いておきます。ちょっと大きめの会社ですと、6~8週間かかります。ですので、気長にする必要もあります。本命だけでなにもせず待っているのも、よくないと思います。
- レジュメを送る
- 社内リクルーターと話す(だいたい電話)
- 1次面接:だいたい電話。該当のポジションと近い人と1時間ほどの面接
- 2次面接:3人から8人ほどの人と現地で面接。1人あたり45分から1時間ほど
- オファーをもらう
- 交渉する
- オファーにサイン
準備のちゃんと出来ていない、レジュメを送ると、「この人はよくない」と思われてしまいます。あとでちゃんと書き直したのを送っても、読んでもらえないですし、すでに判断されてしまっています。
信頼のおける情報筋から、私の場合、そうなってしまったのがあると、聞きました。はい、これも発見です。
理由は、いくつかあります。
1つには、ちゃんと経歴のある人がまともなレジュメを作って、仕事探しのサイトに登録すると、どんどんメールと留守電が来ます。スパムフィルターに引っかかったり、プライベートのことと混ざらないようにするほうが管理がしやすいです。
仕事が決まったら、そのアドレスは転職用にと思って、そのままにしてたまにチェックするのがよろしいです。
2つめの理由は、あんまりプライベートの事は知られないほうが、いい場合があります。
なんでも検索できる世の中ですので、会社側からも、自分の名前やメールアドレスは、当然、検索されると考えるのが妥当です。
メールアドレスは、Gmailで十分だと思います。私の場合は、Firefoxでプライベート用のGmailのアカウントを開いて、Chromeで職探し用のGmailのアカウントを開いています。
メールアドレスは、あまり変なのは使わない方がよろしいでしょう。できれば本名のがいいと思います。
電話も同じ理由で、私用と職探し用は分ける方がいいと思います。
これもGoogleのおかげで、とても楽になりました。Google Voice で新しい番号を取得できます。私用もGoogle Voiceですが、別の番号を使っています。
普段は、電話を転送しないで留守電にするようにしておいて、電話面接のときだけ、自宅などのランドラインに転送するようにします。
変な電話や見当違いのポジションの連絡をしてくる独立系のリクルーター(independent recruiter)は、そのまま SPAM 扱いにしてしまうことができます。
Google Voiceの転送も、たまにまともに聞き取れないことがあります。今日の電話面接がそうでした。そういう時のために、ちゃんとした面接のときは、前もって転送先の番号も連絡しておくのがいいと思います。
LinkedInのプロフィールはとても大切ですので、できるだけ多くの人から、推薦文ももらえるようにお願いしましょう。
40-50人程にお願いして、実際に書いてくれたのは9人でした。書いていただいた方には、とても感謝しております。ありがとうございます。
メールアドレスと電話番号を仕事探し用に別に設定すれば、とても楽になります。GmailとGoogle Voice が特に便利かと思います。
次回はそろそろレジュメの書き方のポイントについて書こうかと思っています。
ありがとうございます。
レイオフ
レイオフになったことがありますか? どのように対応するかということと、就職活動のヒントなど書いていきます。現在、まだ、職探し中なので、リアルタイムな情報でございます。
3度目
20年近く仕事をしていますが、3度目のレイオフです。平均すると、7年に1度となります。よくあることではあります。アメリカでの転職の間隔の平均が、7年ぐらいだそうです。2000年頃の景気のいい頃には、シリコンバレーでの転職の間隔は、1年半ぐらいだったそうです。
以前の会社は、11年ほど務めていましたが、その間にレイオフは6-7回あったと思います。
ですので、自分から転職するか、強制的に転職するものと考えるといいようです。
どちらにしても、物事はドンドンよくなっていると思うと、得のように思います。
今回のタイムライン
去年の11月にレイオフの通知がありました。会社全体で6%の人が影響を受けたそうです。即日の人も多かったのですが、CS5のプロジェクトに関わっていましたので、2月末まで勤務。4月末まで、会社に行かなくても、給料が出るという状況でした。
それならということで、5月から本格的に就職活動をしています。
就労ビザ/永住権
私の場合は、永住権を持っていますので、そのまま仕事探しをしています。これが就労ビザの場合ですと、日本に帰国するか、就職活動をするかという選択になります。現実的には、帰国というのが、一般的かと思います。
どうしても、アメリカに居たければ、アメリカ市民と結婚、起業して自分自身のビザサポート、学生に戻って学生ビザで滞在、といった方法もあります。
お金は大切ですので、収入の得られるところを優先するのがいいかと思います。
レイオフの当日
余裕がある場合もあれば、ない場合も多いと思います。就職活動という意味で、したほうがいいだろうという事を書きます。
レイオフの通知の確認
通知なのですが、封筒いっぱいの書類でした。普段、目にしない書類なので、ちゃんと確認をするのがいいです。ちゃんとした会社であれば、人事部(HR: Human Resource)に質問すれば、教えてくれると思います。
私の場合は後日になりましたが、弁護士さんにレビューしてもらい質問に答えてもらいました。
Pre-Paid Legal というサービスを使いました。http://l.hada.us
サヨナラ・メール(farewell email)
以前、会社に来たら、ネットワークに全くアクセスできない日がありました。その日はレイオフの発表日で、上司に一人一人呼ばれて通知されていました。
そんな時は、さようならのメールも書けません。感情的になった人が、あまり良くないメールなどを書かせないようにネットワークを落としていたようです。
書いた方がいいのは、オフィスに通勤する最後の日です。"Today is my last day at office...." などのメールです。
決まり文句よりもパーソナルな感じがいいと思います。よくあるパターンは、以下のようなパターンです。
今日はオフィス最後の日です。感謝の辞。これから、ちょっとこんなことをしてみる予定です。仕事をさがすのに、こういうポジションがあったら教えてください。個人のメールアドレスなど。
できれば、レイオフの通知の日に、またはオフィス最後の日に、LinkedIn.com でリンク申請を出すのがいいと思います。後で、詳しく書きますが、LinkedIn はシリコンバレーでの就職活動では、最重要アイテムの1つです。
私の場合、レイオフの通知の日に、社内の人に100人ほどリンク申請をして、2-3日中に95%ほどの人にOKをもらいました。
人の名前や顔なんて、すぐに忘れますので、こういうのは早い方がいいです。
リンク申請は、メッセージなしでもできますが、当然、ちゃんとしたパーソナルなメッセージのほうがいいです。
私の場合、以下のような感じで書いていました。「~さん、(会社やグループ)で、長年お世話になりました。今日の発表でレイオフになりました。まだ、どうするのか分かりませんが、リンクしていただけると今後の仕事探しのヘルプになります。今後ともよろしくお願いします。」というように書いていました。
最初の部分は、"Thank you very much for many years at ......" という、わざとちょっと曖昧な書き方にしてました。そのほうが、後の文をちゃんと読んでもられると思ってです。
最後の部分は、決まり文句で、"Please keep in touch"です。 "stay in touch"だと、ちょっとニュアンスが違うように思いますので、keep in touch のほうがいいように思いました。
失業保険 (Unemployed Insurance)
カリフォルニアでは、EDD というところにファイルします。 http://www.edd.ca.gov/unemployment/
基本的には、会社から最後にお金をもらってから、1週間待ってファイルするというものだそうです。
ただ、他のレイオフ友達からは、すぐに連絡した方がいいとアドバイスを頂きました。
私は知らなかったので、結局、5月になってから連絡しました。
もらえるのは今までの収入によるようですが、私の場合は1週間あたり$475で、合計で1万ドルほどまで出るそうです。まぁ、家賃やローンぐらいは出ますが、5ヶ月分ほどですし、早めに仕事を見つけるのが一番です。
EDDにファイルをしますと、書類と一緒に電話インタビューの予定も連絡されます。それがなんともな経験でもありました。
10AM-12Noonにどの電話番号にコールするという手紙が届きました。2時間枠のアポ自体、おかしい気もします。
カリフォルニアで冷蔵庫などの配達などは4時間枠のアポが多いので、それよりはちょっとましです。
待っていても電話がかかってきませんでした。カスタマーサービスなどの電話をかけましたが、回線がいっぱいで留守電すら残せない状況でした。
妻に相談したら、それでも待たないといけないと言われ、ずっと待っていました。そうしたら、なんと1:30PMに電話がかかってきて、何事もなく、悪びれもせず、5分ほどの質疑応答とレイオフの通知の手紙をFAXで送るようにという連絡でした。
そういうもののようです。
10年以上前にDMVで車の免許の試験に行ったときは、アポの時間の30分前について列に並んで待って、アポの時間の1時間半後になってようやく順番がきました。
永住権の取得で移民局に行ったときは、9AMからオフィスが開くのですが、朝5AMから並んだものの人数がいっぱいになり入れませんでした。11PMから夜越しで並んでようやく受け付けてもらえたという思い出話もあります。
それを考えたら、自宅で待っているだけというのは、確かに楽勝ではありました。
まとめ
しなければならないことは、楽しんでしまったほうがいいように思います。
他の方にも役に立ちそうなシリコンバレーでの就職活動のヒントなど書いていきます。
ありがとうございます。