シリコンバレー就活:契約社員(contractor)の形態 (W2, 1099, C2C, C2H)

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3月末までのプロジェクトと契約が完了して、また就職活動をしていました。

みなさまのおかげさまで、先週、仕事が決まりました。今週後半から4ヶ月(+)の契約社員(W2, C2H?)として仕事始めの予定です。ありがとうございます。

ちょっと、あまり知られていないかもしれない、契約社員の種類の説明です。

シリコンバレーというか、アメリカ全体に当てまわると思います。

ついでに一般的な雇用形態も説明致します。

ただ、専門ではありませんので、間違っているかもしれません。利用にあたっては、自己責任でお願いします。

正社員 (employee)

通常の会社員というか正社員です。Full-time とか、Permanent という呼び方をされることもあります。

税金の申告は、W2というフォームを会社からもらい、個人の確定申告(1040)をすることになります。

W2は通常、源泉徴収(withholding)があります。

会社が雇用保険をはらっていますので、レイオフなどのときに失業保険(unemployed insurance)ももらえます。

レイオフなどのパッケージは、私が以前働いていた会社では1年間につき1週間ほどのパッケージがありました。最大8週間ぐらいだったと思います。

つまり、8年以上働くと2ヶ月分の退職金がもらえるというものです。日本に比べると少ないかと思います。

インターン(internship)

大学など学校に在学期間中の就職経験です。

夏休みなど、大学生を1-2ヶ月ほど受け入れたりします。季節がら、Summer intern と呼ばれることもあります。

給料ももらえます。会社によると思いますが、仕事の評価によって新規採用のオファーを出すことも多いようでした。

OPT (Optional Practical Training)

留学生にしか関係のないものです。留学生は基本的に就労できませんが、4年制の大学卒業後1年間、2年制だと半年間の間、就労できるというビザです。

その間に、就職して就労ビザを出してもらえると、連続して働くことができます。

留学生からの就職のパターン

知り合いでは以下のようなパターンが多くみられました。

1)4年制の大学に留学。
2)4年目のインターンシップで企業に入って、オファーをもらう。
3)卒業後、1年間のOPTの期間に就職して、就労ビザを出してもらう。
4)就職後、半年から1年半ぐらいの間に永住権の申請を始める。
5)就職後、2-3年で永住権の取得。

永住権の取得を目的とした場合、外国人の労働者が比較的少ない会社が狙い目となります。

契約社員 (contract)

ようやく、最初の話になりますが、契約社員は基本的には市民権または永住権が必要になります。

W2コントラクト

上記の正社員と同じ税金のフォームです。

派遣会社の社員として、派遣先の会社で働きます。

派遣会社が就労ビザを出すことも、まれですがあるようです。

会社によっては、このW2のコントラクトしか受け付けないところも多くあります。

最大期間が決まっているところも多いようで、1年とか1年半で契約終了となるところも多いようです。

その場合、会社によっては派遣先の社員とコンバートされることもあります。

私がアドビ社で働き始めたときは、W2のコントラクトで1年働いて、その後、正社員となりました。

収入、福利厚生、安定、節税などの面からは、このW2コントラクトはあまりよくないです。

ただ正社員に比べて採用されやすいという面はあります。

C2H

後述のC2Cと似ているのですが、内容は全く異なります。

Contract to Hireの意味で書かれていることが多いです。

正社員として雇う準備があるけれども、お試しとして契約社員として雇うというものです。

正社員へのコンバートの可能性があるというものです。

すでに会社で働いて評価もされているので、就職の面接試験が免除の会社もあるようですし、外部から採用と同じ条件の会社もあります。

1099 コントラクト

1099というのは、W2と同じく税金のフォームの名前です。違いは源泉徴収がありません。

税金の申告時には、その他の収入として申告することもできますが、Schedule-C (個人事業主)として申告することもできます。

Schedule-Cは、経費を差し引くことができますが、市民権または永住権が必要になります。

カリフォルニアは税率が高く年収7万ドル以上の独身者であれば、最高税率の約45%になってしまいます。ですので、税金の計算前に経費として落とせるというのは、非常に節税効果が高いです。

税金の面では優遇されますが、1099が使えるポジションは、ソフトウェアエンジニアではかなり少ないです。

リクルーターから連絡があると、必ず確認しているのですが、1099が使えるのは1-2%ほどでした。

それには理由があって、1099からSchedule-Cの税金の申告をすると、税務署の監査(tax audit)の対象となる可能性が高いからのようです。

Schedule-Cで申告している個人が監査に合うと、直接の取引先の会社のほうも道連れ的に監査の対象となることもあるようです。

大きな会社ではコストは余分にかかっても、個人相手の契約はしないで、会社通しの契約しかしないというが多いようです。

C2C コントラクト

Corp-to-Corp の意味です。

W2コントラクトでは、派遣先=派遣会社=派遣社員(自分)という構図になっていました。

自分自身のところを会社化するというものです。派遣先=派遣会社=自分の会社となります。

自分の会社は、LLC, S-Corp, C-Corpのどれかにする必要があります。

C2Cが使える契約の仕事は、派遣会社にもよるのと、派遣先にもよります。

同じくリクルーターから連絡があると、必ず確認しているのですが、シリコンバレーのソフトウェアエンジニア関係の仕事では、20-30%ほどになります。

派遣会社によっては、最初W2コントラクトでも、あとでC2Cに契約の変更が可能な会社もあります。ただ、途中で変更可能な会社は少ないようです。

HDS社の仕事のときは、最初W2コントラクトでしたが、1年後にS-Corpを作って、C2Cコントラクトに切り替えてもらいました。

S-Corp

C2Cのための自分自身の会社の形態ですが、LLC, S-Corp, C-Corpとあるうちで、S-Corpにしました。

処理や手続きが比較的簡単なのは、LLCです。

S-Corpには、ちょっと特別な税金面の優遇措置があります。それを利用したほうがいいという判断で S-corpにしました。

会社登録は、サクラメントまで車で行って自分で登録しましたので、経費のみでした。登録代行会社は、$2000-$4000ほどのようでした。

会社の維持には、税金や会計士さんや会計ソフト(Quickbooks Pro + Enhanced Payroll)の費用などで、年間3000ドルほどはかかっています。

収入なども含めて状況判断するのがいいかと思います。

まとめ

個人的な経験を交えて、シリコンバレーでのソフトウェアエンジニアに関係する雇用形態について説明しました。

詳しくは弁護士さんや会計士さんなどの専門家に相談するのがいいかと思います。

会社設立には、Nolo という本のシリーズが有名で弁護士さんからも、まずこれで勉強しろと紹介されました。 Amazonで、"How to Form Your Own California Corporation"で検索してみてくださいませ。

あとは、10年以上使っていてサービスの販売もしている弁護士サービスも使っています。http://l.hada.us/

ありがとうございます。

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