経皮毒性とスキンケアの防腐剤

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経皮毒性というのを聞いたことがありますか?

皮膚につけたものが体に取り込まれるのを、「経皮吸収(percutaneous absorption または transdermal absorption)」といいます。

口から食べたり飲んだりするのは、「経口」です。口に入れたものは、味で感じますので、酸っぱい、苦いなどでいうことで、 体にいいもの悪いものを判断できます。

自然界にある天然の防御機能の一つです。

ですので、口に入れるものは多くの人が気をつけています。単純にまずいと思うものは、体によくないと思いますし、 おいしいものは体にいいのではないかと思ってしまいます。だから、逆の意味としての「良薬は口に苦し」 ということわざがでてきたわけです。

でも、皮膚からも非常に多くのものを吸収します。中から出てくる、一方通行ではありません。そして、 その毒性などをよく考えないで使ってしまうことが、非常に多くあります。

ひりひりしたり、赤くなったりすると、よくないというのはわかりますが、そうでなければ、あまり気にしませんよね?

経皮吸収としては、サロンシップなどのようなものもあれば、禁煙のニコチン・パッチや、ホルモン・ パッチのようなものが商品化されています。

基礎化粧品などのスキンケアも、皮膚の深部にとどくように吸収するように作られています。日焼け止めクリームもそうです。 皮膚に浸透するので、泳いだり、汗によって流れたりしないように作られています。

通常は、一方通行の逆方向になるので、届かないのですが、トランスポーター(transporter 運び屋さん)という機能をもつ、 加工物をいれることで、それが可能になります。

このトランスポーターというのは、化粧品業界としては、革命的な技術であったわけです。ただ、あまりおりこうさんではなくて、 いいものも、悪いものも、皮膚を作る層に届けてしまいます。

いいものは、カタログやCMなどでうたわれている有効成分です。悪いものとは、防腐剤などです。

防腐剤とは、腐らないように、バクテリアなどが増殖しないようにする化学物質です。つまり、 細菌やカビ類やバクテリアなどの細胞を破壊する機能があります。そのような成分を、皮膚の細胞のあるところに届けてしまったら、 その部分の細胞を破壊しますので、おかしなことになってしまいます。

さらに、皮膚の下には皮下脂肪の層がありますので、脂溶性の化学物質は溶け込んでしまいます。これがまた排出が難しいようです。

口から吸収されたものは、消化系等や血流などを通して、肝臓で解毒され、腎臓から排出されます。10日で90% のものが排出されるそうです。ただし、皮膚から吸収されたものは、10日でも10%程度しか排出されないようです。

防腐剤としては、パラベンのようなものもありますが、パラベンでなくても似たような成分が入っていたりします。

ただ、最近では特別な静菌性をもった水(電荷もった水)をベースにしたスキンケアも出ています。

他に有害なものとしては、人口の洗浄成分としてのSLS (sodium lauryl sulfate: ラウリル硫酸ナトリウム)などもあります。

そんなに気にすることはないと思っても、液体のボティソープなどが流行りだしたのが15年ぐらい前ですし、 その後もアトピー性皮膚炎など増えるばかりです。関連性はあると思いませんか?

ですので、皮膚に塗るものは口に入れるものと同じぐらい、気をつけるようにしましょう。

-Naoki

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