問答:ベンさん、過去の住人の人

|

このエントリーをはてなブックマークに追加

====
2008-08-13

なおき:お家に居ついているような人がいるようですが、お話よろしいでしょうか?麗花が生まれたときにも声が聞こえた人なんですけど。

ベン:ベンといいます。居ついているわけではなくて、ちょくちょく顔を出す程度ですよ。面白そうなときや、興味深いときなどです。 あなた方が住まわれ始めてからは、やはり自宅出産がハイライトでした。

なおき:ちょっと痩せた感じの白髪っぽい男性の人ですね。以前にこの家に住まわれていた方ですか?それとも建てられた方か、 ただの通り過ぎの人ですか?

ベン:はい、以前に住んでいたものです。思い出深い家でして、私が死んだのもこの家でした。だから余計に、家での出産というのは、 感激いたしました。

なおき:なるほど、入り口に盛り塩などしていましたけど、家に来れるのですか?

ベン:あれはとおりすがりの霊を入れないためのものです。あなたのお国に仏壇というものがあるでしょう。 家自体が私にとっては仏壇のようなものですので、来たければいつでも来れるようなものです。

なおき:日本もそろそろお盆ですね。アメリカの平均ですと、平均7年ほどで引越しするでしょう。この家も築108年ですから、 結構入れ替わりがあったと思いますけど、来る人を選んだりするのでしょうか?

ベン:私たちは基本的に、過去の住人ですので、権利などないことは重々承知です。ただ、こんな人に来てもらいたいなどと、 意見を言わせていただくことはあります。

なおき:誰がその意見を聞くのでしょうか?

ベン:所有者の人です。聞き取れる人もいれば、聞き取れない人もいますのが、少々気分が変わったりする程度です。

なおき:なにか気に入らないことをする人だったりすると、怒ったりしますか? 私もたくさん木を切ってというか、剪定なんですけど、 少々罪悪感があるんですけど。

ベン:気にしなくていいですよ。所有者が好きなようにすればいいのです。ただ、粗末に扱うのを見ると悲しくなりますし、 丁寧に扱ったりちゃんと手入れをしていただきますと、やはりうれしいです。あなたも車やバイクを中古で他の人に売ったことがあるでしょう? 同じような気持ちだと思いますよ。

なおき:なるほど。大切にしていたものであれば、売るときには、やはり人を選びますよね。

ベン:木に関しては、少々の罪悪感を感じるのは仕方のないことです。それは木の痛みですので。剪定は、散髪のようなものです。 長くなりすぎれば、切らざるをえないでしょう。

まぁ、あのクヌギの木とアボガドの木があんなに大きくなるとは、私も思いませんでしたよ。木に登ったこともありますが、 物足りないような思いをしたものですよ。

クヌギの木のほうは、少々すねているようなところもありますが、アボガドの木は痛みこそあれ、剪定には感謝していますよ。 実を落として、屋根にダメージを与えるのを非常に心苦しがっていましたので。枝を落とすときに、 大きな枝は一度も屋根に落ちなかったでしょう?

なおき:そうですね。枝が私にあたったことも一度もありませんでしたね。クヌギの木のほうは、2回ほど枝にしばかれて、 屋根の上にも2回ほど、電気の線の上にも1回、落ちましたね。

ところで、ペンキ塗りの準備で、古いペンキをはがしていたら、自分で選んだのと同じような色が下から出てきたのは驚きましたよ。 アボガドのような緑の色のしたに、クリーム色っぽい黄色のペンキでしたね。

ベン:以前の色に戻したくなったのです。緑色のペンキを塗った方たちは、メジャーなリモデルなどたくさんしていただいたのですが、 少々好みが万人好みではなかったのです。

なおき:そうですか。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございます。

ベン:よろしくお願いします。大切に使ってくれて、ありがとうございます。

====

お問い合わせ(ご質問、ご注文など) | 羽田製茶にご注文 | シリコンバレー不動産 | English site

お問い合わせ(ご質問、ご注文など) | 羽田製茶にご注文 | シリコンバレー不動産 | English site

プロフィール

Maintenance by

Pages

最近のブログ記事

サインイン

2022年3月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アーカイブ

タグクラウド

サインイン