問答：設計者の意図と麻痺機能

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2008-10-29

なおき：ガタルさん、おはようございます。今日もよろしくお願いします。

ガタル：おはよう。大分、ものごとも片付いて来たようであるな。

なおき：そうですね。やはり、プロ意識というのが大切な気がします。仕事に限った事ではないですけど、 プライベートのことでも最初からそれなりの気持ちがあったほうがうまく行くようですね。

ガタル：それも学びのうちであろう。どのように学ぶのも自由である。広く浅くでもいいし、狭く深くでもよかろう。 形式よりも発見や気付いたことの数のほうが、身になろう。

なおき：そうですね。昨日、プログラミングのクラスを受けていたときに「設計者の意図を理解するのが、効率的な学習である」 とのお言葉をいただきました。確かに、設計上で感心するところはたくさんあります。慣れてくると、ここは妥協しているとか、 どうみてもおかしいとか、一貫性がないとか見えるようになるのですけど。

文明とか人生とかは、どれだけ設計者の意図が反映しているかのと思いますよ。まぁ、このままでもいいのですけど、 もう少しよくてもいいように思います。だから、学習とか実験とか、品質をごまかすような言葉で説明されている気がします。文明の設計者とか、 人間の設計者はどういう意図があるんでしょう？

○○：文明をプラットフォームとたとえようか。プラットフォームのライフサイクルの長さを見れば、 最初の設計よりも途中での変更のほうが重要視されるのが分かろう。そのような変更のインターフェイスは十分に用意されている。ただし、 効果が現れるにはそれなりの時間がかかるので、途中の状態を見れば一部に混乱があるのが見えよう。 それもデザインされている範囲のことである。

なおき：ガタルさんとは違う人が答えてくれたようですね。お名前を聞かせていただいてよろしいですか？

マギ：マギと名乗っておこう。人間の体には、設定変更のための多くのスイッチやフラグがある。超能力と思えるものもあれば、 ビジネスや学習能力のように社会的に評価されるものもある。なんのためか？全ては魂の学習のためである。学習という言葉が嫌いであれば、 遊びといっても構わぬ。どちらも同じことで認識の違いである。

なおき：睡眠などおかしな機能だと思いますよ。不確かな夢を見ますし、夢自体もあまり覚えていられませんから。 どのような設計の意図があるのでしょうか？

マギ：睡眠時には意識のコントロールから解除される。メンテナンス・モードのようなものである。眠りにつく前の意識状態と、 目覚めたときの意識を比べても分かろう。

なおき：目覚めがすっきりすると、リセットをしたようがさっぱりした感じになりますね。たまに変な夢を見て、 お腹が痛くなることもありますけど。

設計以上の使われ方をすることもありますか？例えば、自殺とか？

マギ：それくらいは期待動作の範囲である。しかして影響があまりに大きな範囲に広がるものは、時として介入がある。 そのインターフェイスは用意されている。

なおき：そうですか。やっぱり体とか大切にして食べ物とか気を使ったほうがいいのでしょうか？

マギ：どちらでもよい。自由意志の範囲である。ただ、その影響はすぐに分かろう。ある種の行動は性能を低下し、 またある種の行動は性能を向上させる。本人が学ばぬとも、反面教師のように周りが学ぶ機会にもなろう。 本人にとってどちらが望ましいかは言うまでもあるまい。

なおき：自分の中に感情や感覚の客観視のモニターシステムを作ることはどうでしょうか？

マギ：好きなように実験してみるのがよかろう。感情や感覚には、麻痺機能がある。同じ刺激を受けても認識されにくくなる。 それを再確認するようになるには役に立つであろう。性能を発揮するためには、絶対的な速度のようなものや、 相対的な加速度のようなものを理解しコントロールする必要がある。そのためのスピードメーターやタコメーターような働きはしよう。

なおき：そうですか。遊びとしても試してみてもいいわけですね。ありがとうございます。また、よろしくお願いします。

マギ：好きなように楽しみなさい。楽しむ姿を見て、我らも楽しんでおる。

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